概要
9月末という締め切りが、旅行好きの背中を押している。ニコニコレンタカーが打ち出した特別料金キャンペーンは、まさにこの「締め切り効果」を最大限に活用した施策だ。会員向けの追加施策と組み合わせることで、短期間での予約を強く後押ししている。レンタカー業界ではここ数年、価格の透明性と会員特典の充実が差別化のポイントになっており、同社の今回の動きはその流れを象徴している。
詳細
空の便でも慌ただしい動きが続く。JALは貨物専用機の運航計画を変更したと発表し、旅客だけでなく物流の観点からも航空会社の動向が注視されていることを改めて印象づけた。宿泊施設の世界では、コートヤード・バイ・マリオット神戸が神戸への初進出を果たし、開業ニュースとして大きな反響を呼んだ。神戸という観光地としても港町としても魅力を持つエリアへの国際ブランドの参入は、インバウンド需要の回復をうかがわせる出来事だ。渋谷でも新しい動きがあった。VADE HOTEL SHIBUYAが新ブランドとして開業し、都心型ホテルの多様化が進んでいることを示している。旅行会社の側では、HISがマレーシア航空との提携を発表すると同時に、旅行満足度ランキングで1位を獲得したことが話題になった。価格競争だけでなく、提携先の拡大とサービス品質の両方で評価を得た格好だ。日本旅行はJRとのセット商品を新たに売り出し、国内旅行という堅実な領域での実務的な強さを見せつけた。JTBは訪日観光連携や海外展開の話題が重なり、旅行を起点にした健康滞在の提案といった新しい切り口でも注目を集めている。レンタカー業界ではニッポンレンタカーも負けていない。公式アプリ限定の格安乗り捨てプランを打ち出し、ニコニコレンタカーとの顧客獲得競争が一段と激しくなっている。予約サイトのじゃらんnetは9月18日までのスペシャルウィークを告知し、予約の駆け込み需要を狙う動きを見せた。航空マイルを軸にしたANA Xも、旅行需要の回復に合わせたキャンペーンを継続的に展開しており、航空と旅行商品を組み合わせた提案力で存在感を保っている。
まとめ
こうして見渡すと、秋の旅行市場は「期間限定の特典」「新規開業」「提携拡大」という三つの軸で動いていることが分かる。レンタカー各社は締め切りを設けた特典で予約を促し、ホテル業界は神戸や渋谷といった新しいエリアへの進出で話題を作り、航空・旅行会社は提携や新商品で顧客の囲い込みを図っている。インバウンドの回復基調が続く中、各社がどのタイミングでどんな一手を打つかが、この先の旅行シーズンの明暗を分けそうだ。